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Channel: GIPSY☆TOSHI♭\(∂_∂)/♯の「る・る・る♪」(笑える・学べる・タメになる)
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聖なるクリスマスに神様のことを考える:「神は存在し、ヒトはやがて神になる」ことを科学的に説明する

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今日は聖なるクリスマス。イブの喧騒を離れ、今夜くらいは心静かに神様に思いを馳せるのも良いだろう。

神様はいるのか
という記事を書いたのはもう5年前である。そこでは、
「神とは偶然である」
という私見を示し、読者の皆さんと一緒に神様のことを考えた(過疎化する前のアメブロでは実に63件ものコメントのやり取りがあった)。いつも神様のことを考えているわけではないが(私はクリスチャンではない)、この記事ではその後に考えたことを書き綴りたい。



まず、結論を示す。
「神は存在し、ヒトはやがて神になる」
この記事は進化の話、宇宙の話から始める。





生命が地球上に誕生して約38億年、脊椎動物に進化して約6億年、霊長類が現れて約6,500万年が過ぎた。ヒト(人類)が登場して数百万年が経ち、ヒトが人間としての知性を得て数万年が経った。人間が近代科学を創始して数百年、そして約100年前に現代科学、特に物理学の基礎が固まった。その後も科学の発展は留まるところを知らず、約30年前に始まった理論物理学の革命はまさに今、実験または観測により証明されつつある。ここではとりあえず、科学(物理学)の内容に立ち入らない。言いたいことは、ヒトはあっと言う間に進化し、神の領域に達しつつあるということである。

ここで述べている「あっと言う間」という時間尺度は宇宙の年齢と比べてのことである。ビッグバンによって宇宙が生まれたのは約138億年前であると言われている。この気が遠くなりそうな時間に比べると、現代科学の歴史は(簡単に138年とすると)1億分の1に過ぎない。ヒトの誕生(簡単に138万年前とする)と比べても1万分の1という「あっと言う間」に、星の何たるかも分からぬまま夜空を見上げ、火さえも恐れていたヒトは神の領域に近づいた。

宇宙の年齢に比べて1億分の1(138年)のあいだに科学を発達させた人間はあと宇宙の1億分の1の時間のあいだに科学をもっとずっと発展させ、宇宙の1万分の1(138万年)のあいだに知性と能力を進化させた人間はあと1万分の1の時間を与えられればその知性と能力を神に近づけるだろうことは想像に難くない。ましてや宇宙スケールの時間、たとえば100万年の100倍の1億年後には人間は確実に神になると考えられる。これが上に示した、
「ヒトはやがて神になる」
という意味である。





では、神は存在するのだろうか。人類がまだ充分な進化を遂げていない今、神はいるのだろうか。

宇宙は広い。地球に生命と人類、そして知性をもった人間が生まれた以上、同じことは宇宙のどこかで起きているはずである。我々の太陽が属する天の川銀河に含まれる恒星(別の太陽)の数は1,000憶(~2,000憶)個と言われている。さらに、宇宙に存在する銀河の数も1,000憶(~2,000憶)個。おのおのの太陽が惑星や衛星を伴っていることは確実であり、宇宙に含まれる惑星・衛星の数は少なくとも、1,000憶×1,000憶にのぼる。このような想像もつかないほど多くの惑星・衛星が宇宙に存在する以上、地球だけに知性ある人間が存在すると考えるのはひとりよがりであり、愚かでさえある。

多くの惑星のうち、あるものは1憶年前にすでに知性ある生命体を抱き、別の知的生命体は100万年前に地球で言うところの現代科学をすでに手にしていただろう。たったの数万年前に現れた地球上の知性ある人間よりも、1億年前に宇宙のどこかに知的生命体が生まれている可能性は高い。たったの約100年前に人間が始めた現代科学をある宇宙人は100万年前に確立しているに違いない。知的生命体のいる惑星と地球とのこの時間差はあまりに大きい。地球人にとっては神が行なうような「みわざ」を、宇宙のどこかで進化した地球外知的生命体はすでに行なっていることは確実である。つまり、地球人よりもずっと早くに十分な科学的進化を遂げた知的生命体こそが神なのである。これが上に示した、
「神は存在する」
という意味である。





そんな神はどんな存在だろう。いったい神には何ができるのだろう。神の「みわざ」とはどのようなものだろう。まだ神でない人間がそれを明らかにするのは難しい。しかし、人間にとって神はいわゆる「人智を超えた」(ように見える)存在であり、「万能」である(ように感じる)とは言える。しかし、神が地球外知的生命体が科学を進化させた存在であると言うならば、神は科学の制約を受けるはずである。そんな神は地球から遠いであろう宇宙の彼方から我々に何らかの影響を与え得るものだろうか。

地球外知的生命体が地球にやって来るには宇宙はあまりに広い。我々の属する天の川銀河でもその大きさはさしわたし約100万光年。つまり、光の速さで進んだとしても地球外生命体が天の川銀河の端から地球にやって来るのに100万年かかる。宇宙開闢(ビッグバン)から現在までの時間が約138憶年であるから、地球から観測できる宇宙の果てまでの距離は約138憶光年である。その「宇宙の地平線」まで光速で行くには文字通り約138億年かかる。さらに地平線の向こう側の観測できない領域まで含めると、宇宙の大きさは約465憶光年もあると言われている。その絶望的に遠い場所から、神は我々に何らかの作用を及ぼすことができるだろうか。

我々が約100年前に獲得した現代科学によると、光よりも速く進む物体・エネルギーは存在しないから、神は我々とは無関係な遠方にいるように思うだろう。このような現代科学の常識を覆しつつあるのが、過去約30年の科学(理論物理学)の発展であり、実験的証明への挑戦である。その挑戦はここに来てようやく完成した(完璧な実験的証明がなされた)。そう聞くと、何だかわくわくするようなことが科学(物理学)の世界で起きていると感じる読者は多いだろう。実際、私が5年前に神について考えたときにはまだ完璧には分からなかったことが分かって来たのである。したがって、この記事はやっと書けるようになった旬の話題としての神の話である。





記事の冒頭では「とりあえず、科学(物理学)の内容に立ち入らない」と書いたが、筆を進めたここで科学が過去約30年間に明らかにして来た事実について説明したい。なぜ神が我々と無関係な遠方に孤立しているのでなく、我々に何らかの作用を及ぼし得るのか明らかにしたい。

約30年前に始まった科学の革命は、どんなに遠く離れていても、光の速さよりも速く、文字通り一瞬で作用を及ぼすことができることを明らかにした。スタートレックで登場するワープのような光速の10倍といった有限の速さでなく、無限に速い伝達の方法があることが実験的に証明されたのである。我々はその端緒に就いたばかりだが、どこかにいる地球外知的生命体はそれを発展させているはずである。進化して神になった知的生命体は一瞬にして距離と時間を超越しているはずである。宇宙の大きさ約465憶光年などものともしない。宇宙に存在した最大の時間である約138憶年も問題にしない。

それのみならず、論理的な推察によって存在していると考えられている我々の宇宙の外にある別の宇宙(多世界宇宙、マルチバース)をも、神は行き来しているかも知れない。約138憶年前に起こったビッグバンのさらに前の、まだ推論の域を出ない世界、つまり時の始まりをも超えた世界を神は見ているかも知れない。

そのようなことを可能にする一瞬の相互作用が過去約30年間に研究され、こんにち科学の一分野を築いている。「量子情報科学」と呼ばれるこの分野は、今やさまざまな形で結実しつつある。聞いたことがある方もいるかと思うが、量子コンピュータ、量子転送(テレポーテーション)、量子暗号である。量子情報科学の果実はまだまだ豊富になることが期待されている。





繰り返しになるが、「量子情報科学」は相互作用が無限の速さで伝わる現象に基づいて創始されている。距離を置いた2つの地点にある2つの存在が、あたかも申し合わせたかのように一瞬にして互いに作用を及ぼし合う。2つの存在はどんなに遠く離れていても絡み合っていることがあるのだ。この絡み合いのことを英語で「entanglement(エンタングルメント)」と呼び、日本語では「もつれ」と訳される。

現代の我々の技術は巨視的な物体(人間など)のあいだに「もつれ」を発生させ、無限の速さで互いにやり取りを行なうには至っていない。しかし、科学の十分な発展を待てば、言い換えれば、時を経て人間が神になれば、広大な宇宙を一瞬のうちに「駆け巡る」ことが出来る。過去約30年の科学の発展はそれが可能であることを証明している。それと同時に、我々よりも先に科学的進化を遂げた地球外知的生命体は、すでに神として宇宙を「飛び歩いて」いるはずである。

このように神の存在を保証する「もつれ」について、ここまで具体的な説明を行なって来なかった。実際に人間が理論を発展させ、その正しさを実験的に証明した「もつれ」は、巨視的な物体のあいだの「もつれ」でなく、電子などのいわゆる量子のあいだの「もつれ」である。したがって、「量子情報科学」の扉を開いたのは正確には「量子もつれ」である。拙ブログではこの「量子もつれ」について具体的で平易な説明を試みたいが、紙幅が尽きた。読者諸氏が興味を持って下されば、次回以降の記事で「量子もつれ」について書き記したい。






なぁに、クリスマスが終わっても、日本の神様、仏様に思いを寄せる正月が待っている。年明けまでに神様のことを考える時間は十二分にある。世俗を離れてじっくりと神について考え、そればかりでは俗人たる私の頭と体が許さないから、時事やお笑い やエロ の記事をはさみながら、神について筆を進めたいと思う年の瀬、凍えそうな街角にて。← サムイ、トコロデ、ナニ、ヤッテンダッ!





<過去記事セレクション>

◆1.哲学・倫理学
『神様はいるのか』という問いに対して答を出す
快楽と苦痛を天秤にかける ~人生の優先順位~
20歳までの顔は自然が作ったもの、20歳からの顔は自分が作ったもの

◆2.政治哲学
右肩上がり…が本当の幸せ?
五輪招致活動の効率至上主義と弱肉強食哲学より平和互助福祉の実践を
オバマの涙 ~論理と感情の間で揺れる心は核なき世界をもたらすか~

◆3.経営・ビジネス
中島みゆき『夜会』の経営学
うまく行ってるマネージャー、リーダー、フォロワー
大塚家具お家騒動全容
アメーバ検索に隠された『大人の事情』

◆4.社会問題
本庶佑氏はオプジーボの特許で基礎研究を応援
確信犯的STAP細胞不再現はスマホLINEが原因?
ノーベル化学賞は日本人? ~高学歴ワーキングプア~
韓国社会の光と影

◆5.心理学
満員電車の心理学
メガネブームの心理学

◆6.言語学
女子高生に学ぶ新しい日本語表現
『卒業したいこと』は関西弁
せ、ふ、ほ、の予測変換
awardをアワードと読むのは、Triumphをトリンプと読むから

◆7.英語
5日間英語集中講義第1回 ~単語~
5日間英語集中講義第2回 ~語法・構文~
5日間英語集中講義第3回 ~会話文~
5日間英語集中講義第4回 ~読解~
5日間英語集中講義第5回 ~英作文~

◆8.小説
だんご三兄弟の幸せなご隠居さん
投資家が錬金術によってつかんだ栄光と幸福はリンゴが落ちるように
教育実習の恋は二月堂の思い出と共に利己と利他を残した
アップル倒産 in パラレル・ワールド

◆9.紀行文
台湾は罪な奴 Part1~6
マラッカ海峡、夏景色♪ Part1~11
この春、かわいい韓国娘に出会う…かな? Part1~5

◆10.科学的分析
卓球の科学
『血液型と性格の関係』を科学的に解明した理論
アクセス数とランキング順位の関係式成立理由の決定的理論

◆11.科学解説
iPS細胞、ノーベル賞は逃したけれど
葉っぱはなぜ緑色?
我々の宇宙が存在するのは我々が存在するから?

◆12.情報・雑学
フリーソフト『IrfanView』でピンボケ写真がこんなにキレイに
メガネチェーンZoffとJINSで1万円一本勝負
大坂なおみのコーチ、サーシャ氏の姓はベージン? バジン? バイン?
エンタの神様芸人一覧&ラフレクラン優勝!にちようチャップリン決勝予想的中

◆13.お笑い
『愛しさと、切なさと、和食のさと♪』~アメーバ大喜利ベスト100~
『遠くて近きはハズキルーペ』~変則五十音かるた二周目~
EXITブレーク中!ネタパレの神漫才みたくことわざにツッコミを入れてみた
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